私は28歳の頃、英語力0から英語の勉強を始めて、36歳で英検1級に合格しました。期間にして8年、自分でもよく勉強を継続できたなと思います。
私は留学はおろか、海外にさえ行ったことがありません。
そんな私でも、勉強を続けることで英検1級合格という私にとっては大きな目標を達成することができました。
その体験をお伝えしていければと思います。
・同志社大学卒業後、自動車会社へ就職
・28歳から英語の勉強を始め、海外経験なしで英検1級 合格
・TOEIC 895点
・毎日、海外取引先と英語で仕事を行う
28歳:英語の勉強を始めることになったきっかけ
学生の頃から、何か勉強をして特技を身につけたいという願望がありました。
大学生の頃は司法試験を目指して勉強をしたりしていました。ただ、覚えなければいけないことの多さに愕然とし、普通に就職をすることにしました。
社会人になってからも、行政書士、税理士などの資格試験に手を出しました。ただ、勉強を始めてもすぐに辞めてしまい、継続して取り組むことが出来ませんでした。
28歳になった2013年頃、何かまた勉強を始めたいなと思い、本屋の資格試験コーナーを眺めていました。
そんな中、TOEICコーナーで
「ただのサラリーマンが時間をかけずに半年でTOEICテストで325点から885点になれたラクラク勉強法」
という本を見つけました。
読み始めると、自分にもTOEICなら出来るんじゃないかと思えて、夢中で最後まで読みました。
この本を読み終わった後、私は学生以来の英語の勉強を久々にやってみることを決意しました。
ここから私の英語勉強ライフが始まりました。
29歳:ただ単語を暗記していただけ
29歳の頃は、ただ英単語を暗記していただけでした。使っていたのは「Duo3.0」という教材です。
この教材、何周しましたかねぇ〜笑。単語と一緒に例文も載っているんですが、全例文を暗記するまでやり込んだと思います。
毎日、少しずつ勉強しました。1日10分くらいだった日もあれば、30分くらいだった日もありました。
30歳:TOEICを受験する
30歳の頃、会社でTOEIC IPテストを受験する機会がありました。
ずっとやってきた英単語のDuo3.0とTOEICの公式問題集1冊を終わらせて試験に臨みました。結果、点数は590点でした。
大学生の時にもTOEICを受けたことがあり、1年の時は440点、4年の時は690点でした。
大学4年生の頃に690点を取った経験があった為、590点という結果は少しがっかりでした。
31歳〜32歳:TOEICを受験しまくる
31歳から32歳の頃は、会社で開催するTOEIC IPテストに連続で何度も挑戦しました。
教材もTOEICの公式問題集から洋楽まで、本当に色々なものに手を出しました。毎日、1時間くらいは英語の勉強をしていたと思います。
紆余曲折を経て、この時期にTOEICは常に800点台をキープできるようになりました。
ただ800点台がずっと続いていた為、このまま同じ様に勉強を続けても900点を越えられないのではないかと不安にもなっていました。
33歳:英検準1級に合格する
33歳になり、TOEICの受験回数も20回になった頃、さすがにTOEICに飽きがきており、英検準1級を受験することにしました。
33歳になった2018年9月頃のことでした。
とりあえず過去問を買って対策をし、直近の英検準1級に申し込みをしました。
結果は合格。
1次試験も2次試験も「あれ、落ちた?」と感じましたが、ギリギリ合格していました。
34歳〜36歳:英検1級に7回チャレンジで合格
英検1級1次試験には、5回連続で落ちた
英検準1級に合格した後、次は英検1級にチャレンジしようと思いました。ちょうど34歳になる頃のことでした。
そこから英検1級合格までの道のりが、めちゃくちゃ長かったです。
最初は、英検1級の過去問とキクタン英検1級という英単語の本で対策を行いました。
結果、5回連続で1次試験不合格。
期間にすると約2年間、英検1級1次試験に落ち続けました。
5回目の不合格通知を見た時、このままでは一生受からないと思い、私は勉強方法を一新することに決めました。
レアジョブ英会話を始める → 1次試験 合格
私が英検1級の1次試験に合格する為に始めたのはオンライン英会話のレアジョブ英会話でした。
フィリピン人講師の方と毎日、英会話を練習しました。
そうして迎えた6回目の英検1級1次試験。
試験中、「今までよりもかなり手応えがあるぞ!」と感じていました。
結果、1次試験 合格。
インターネットで合格と書かれた画面を見ながら、「やった!」って何回も叫びました。
2次試験受験 1回目 → 不合格
その後、2次試験も絶対受かってやるぞと思い、2次試験の面接対策に取り組みました。
そうして迎えた試験当日。
今でも覚えていますが、手も足も震えていました。
英検1級でも準1級でも、2次試験の面接ってめちゃくちゃ緊張します。
面接では、必死で英語のスピーチをして、質疑応答に答えました。
結果、不合格。
会社のトイレに入り、スマホで不合格通知を見ましたが、その日は抜け殻になったような気分でした。
但し、1次試験に合格していれば、2次試験は3回まで1次試験免除で受験できます。
気を取り直して次の2次試験の為に勉強を再開しました。
2次試験 2回目のチャレンジ
2回目の英検1級2次試験に向けて、レアジョブ英会話、過去問の2つで対策を行いました。
2021年7月〜11月の5カ月間は、本当にこの2つしか教材は使いませんでした。
そして迎えた2021年11月23日、2回目の2次試験。
場所は愛知大学 名古屋キャンパス。
震える足で試験会場に到着しました。
14時集合の30分ほど前に到着したのに、自分は最後から5番目くらいの到着でした。すでに待合室には30人〜40人くらいの人が待っていました。
待合室はすごい緊張感で溢れていました。みんな緊張していたんだと思います。
私は待ち時間の間ずっと頭の中でスピーチの練習をしていました。
15時30分頃、私の番が近づいてきたので、係員の人が面接室の前まで私を誘導してくれました。
13時30分に会場に到着していたので、2時間ほど待ったでしょうか。
面接室の前で待っている時が、緊張のピークでした。逃げ出したい気分で、前の人の面接が終わるのを待ちました。
本当に面接を受けずに帰ってしまおうかと思ったほどです。
この時は、もう合格でも不合格でもいいから早く終わってくれ。とにかく英語での会話がスムーズに続きますように!と願っていました。
前の人の面接が終わり、ついに自分の番になりました。
女性の係員の方に誘導され、面接室に入りました。
中には不機嫌そうな男性の外国人と、日本人の女性が座っていました。どちらも50歳くらいのように見えました。
男性の外国人から、
「How are you ?」
と聞かれたので
「I’m doing good. How about you ?」
と返しました。
そこから少し雑談をして、本番の面接が始まりました。
とにかくはっきり、ゆっくり英語を発音することを心がけました。
今までやってきたことを出し切るつもりで、面接官の質問にも頭をフル回転させて答えました。
試験はあっという間でした。
試験が終わった後、
「スピーチはもっとこういうふうに言えばよかった」
「質疑応答はなんでこういうふうに言えなかったんだ!」
「文法ミスをしてしまった…」
とか、色々なことが気になって、すごく後悔していました。
ただ、こんなに緊張する2次試験に逃げずに立ち向かえたこと、最後まで諦めずに勉強に取り組めたことに対して、少し誇らしさも感じていました。
色々とミスはあったけど、これが今の自分の実力なんだと思うことにしました。
試験が終わってからは、早く結果を知りたくて、結果発表の12月2日の13時が待ち遠しくて仕方ありませんでした。
そして迎えた結果発表日。
スマホで英検の合否閲覧画面を検索しました。
手が震えていました。
落ちていたらどうしよう、神様お願いします!
祈りながら合否閲覧画面をクリックしました。
「・・・合格??」
信じられませんでした。気づかないうちに涙が溢れていました。
「やった!やった!やった!」
自分の部屋で何度も叫びました。
家族にもラインを送り、祝ってもらいました。
少し落ち着いた後、私は英語の勉強を始めた8年前の28歳の頃のことを思い出していました。
あの頃、確か35歳までに英検1級を取得しようと考えていました。
その為に何回も勉強の計画、目標を立てて、それを達成する様、毎日頑張ってきました。
会社の長期休みも、勉強最優先で計画を立てました。
36歳になった今、少し目標よりはオーバーしたけれど、8年前に夢見た英検1級という目標に辿り着くことが出来ました。
英検1級に合格して思うこと
今後は、英語でコミュニケーションをスムーズに取れる様になりたい
英検1級に合格するまでは、英検1級を持っている人って、英語がペラペラな人なんだろうなって思っていました。
自分が取得した今、全くそのようなレベルではないことを感じています。英語を話すことの入り口に立てたような気分です。
これからは試験のための勉強ではなく、コミュニケーションツールとしての英語をもっと伸ばしていきたいと感じています。
なんたって、英検1級取得したんですから。もう試験のための英語の勉強は卒業ですよね。
そうは言いながらも久々にTOEIC受けてみようかなって思って、申し込みをしてしまいましたが笑。(前回受験から3年以上経っているので、スコアの有効期限が切れているんです…)
英検1級に合格して得たもの
英検1級に合格して得たものは何かって聞かれると、自分に対する誇らしさ、やり遂げたっていう達成感だって思います。
合格する前は履歴書に書けるとか、資格として転職・昇進に有利だとか色々と考えていました。
でも、合格した今、そんなことって本当に小さなことだったなって思います。
こんなに難しい英検1級という試験を、私は長い時間をかけて、失敗しても諦めることなく、合格までやり遂げたんだっていう自分への誇らしさが私にとっては一番の宝物です。
英検1級を目指して頑張ってきた時間が、私にとってはかけがえのない経験になったと、合格した今、強く思います。
勿論、ここで終わりではありません。これからも英語の勉強を続けて、もっと流暢に英語を話せるようになりたいなって思っています。
以上、私の英検1級合格体験記でした。
コメント