本日はそんな悩みに答えていきます!
どれだけ勉強しても英検1級1次試験の問題を解ける様になりません…
英検1級1次試験はリスニング、リーディング、ライティング共に高度なレベルの知識が必要とされるね。この記事で対策方法についてまとめていくよ!
・英検1級1次試験とは
・対策方法
・本番での回答方法
・各Partの時間配分
・同志社大学卒業後、自動車会社へ就職
・28歳から英語の勉強を始め、海外経験なしで英検1級合格
・毎日、海外取引先と英語で仕事を行う
詳しくみていきましょう!
英検1級1次試験の概要
まずは、英検1級1次試験の合格率、合格点、私の考える合格目標点について解説します。
合格率
・1次試験合格率:約15%
・2次試験合格率:約60%
・英検1級合格率:約10% (約15% × 約60%)
合格基準点
各技能別の配点は下記の通りです。
・リスニング : 27/100
・ライティング: 32/100
・TOTAL :100/100
上記の素点で取得した点数は、英検独自のCSEスコアに換算されます。
このCSEスコアが2028/2550(79.5%)あれば合格となります。
CSEスコア2028/2550は、素点で約70%取れていれば達成できます。
その為、英検1級1次試験の合格基準は約70%(70/100)とされています。
私が合格した際の得点とCSEスコアです。
Part | 点数 | CSEスコア |
リーディング | 32/41 | 687/850 |
リスニング | 20/27 | 680/850 |
ライティング | 26/32 | 727/850 |
合計 | 78/100 | 2094/2550 (82%) |
合格目標点
英検1級1次試験は約70%で合格のテストです。
但し、最終的にCSEスコアに換算される際、どの様に換算されるかは公表されていません。
素点で70/100では合格される方、不合格となる方どちらもいらっしゃいます。
合格目標としては、素点で75/100(75%)を取りに行く様にしましょう。
75/100(75%)を取る為、各技能別でどのような点数目標を立てれば良いか。
私の推奨する目標得点です。
Part | 難易度 | 目標得点 | 得点率 |
Reading Part 1 (語彙) | 難しい | 18/25 | 72% |
Reading Part 2 (穴埋め) | 易しい | 5/6 | 83% |
Reading Part 3 (長文読解) | 難しい | 7/10 | 70% |
Writing Part | 普通 | 26/32 | 81% |
Listening Part 1 | 易しい | 8/10 | 80% |
Listening Part 2 | 難しい | 6/10 | 60% |
Listening Part 3 | 普通 | 4/5 | 80% |
Listening Part 4 | 難しい | 1/2 | 50% |
Total | – | 75/100 | 75% |
上記の目標得点ならば、ノンネイティブの方でも頑張れば取得できます。
この目標点を取る為に、どの様な対策をすれば良いかについて解説していきます。
各Part別対策法
英検1級1次試験の各Partについて、どの様に対策を行えば良いか解説します。
Reading Part 1 (単語穴埋め)
・目標正答数:18問
・難易度:難
・問題形式:単語穴埋め
英検1級最大の特徴であるPart1の語彙問題です。
語彙力を問う穴埋め問題で、問題数は25問です。
これだけ英会話などの実用的な英語学習が叫ばれている中、英検1級では100点中25点を語彙問題、しかも超難単語を出題します。
英検1級に合格する為には10,000語〜15,000語の語彙力が必要とされていますが、このPart1によるところが大きいです。
その他のPartでは、そこまでの難単語は出題されません。
しかし、このPart1は、勉強すれば必ず得点できます。
単語力を伸ばして18/25(72%)以上を取得しましょう。
対策方法は英単語力の強化しかありません。
具体的には、下記3つの方法で対策を行いましょう。
②英検1級の単語集を1冊購入し、完璧に覚える
③日頃から分からない単語が出てきたら調べて覚える
私は旺文社の過去問とキクタン英検1級を使ってこのPartの対策を行いました。結果、本番では20/25(80%)を取得することができました。
【参考記事】単語の覚え方のコツはこちらの記事にまとめています。↓
Reading Part 2 (長文穴埋め)
・目標正答数:5問
・難易度:易
・問題形式:長文穴埋め
Reading Part2は長文穴埋め問題です。
長文の中にある( )に、4択の中からどのセンテンスを入れるかを問われます。
問題数は6問です。
TOEICでも出題される形式の穴埋め問題なので、比較的解きやすいPartです。
ここは合格する上では絶対に落とせません。
6問中6問正解を狙いたいところですが、目標点は5/6(83%)としました。
Reading Part 3 (長文読解)
・目標正答数:7問
・難易度:難
・問題形式:長文読解
・1問目に目を通す
・長文を読み、1問目の解答を見つける
・1問目回答
・2問目に目を通す
・長文を読み、2問目の解答を見つける
・2問目回答
・3問目に目を通す
…
1問目:パラグラフ1
2問目:パラグラフ2
3問目:パラグラフ3
Writing Part
・目標:26点
・難易度:普通
・問題形式:ライティング
Writing Partでは主に政治、経済、科学などの分野から壮大なテーマを問われ(宇宙開発はコストに見合うか?など)、それに対して自分の意見を論述します。
語数は200字〜240字です。
100点中、32点がこのWriting Partに充てられていますので、合格する為には大きな要素を占めているPartです。
このPartは得点源としなければいけません。目標得点は26/32(81%)です。
①段落1:導入
②段落2:理由1
③段落3:理由2
④段落4:理由3
⑤段落5:結論
2021年度第3回の英検1級では下記の様なトピックが出題されました。
Should investment in technology be a bigger priority for governments ?
(政府にとってテクノロジーへの投資は優先事項か?)
There have been a lot of discussions about whether or not investment in technology should be a bigger priority for governments. In my opinion, I (don’t) believe that governments should prioritize investment in technology for the following three reasons.
【段落2:理由1】
Firstly, ~~~
【段落3:理由2】
Secondly, ~~~
【段落4:理由3】
Finally, ~~~
【段落5:結論】
For these three reasons, I (don’t) believe that investment in technology should be a bigger priority for governments.
Writing Part:本番での回答方法
筆記試験が始まると最初にWriting Partを書くことを推奨します。
Writing Partは30分以内に終わらせましょう。
書き終わってから語数を数えるのではなく、回答用紙は28行あるので、1行に8語書けば224語になります。
段落の書き出しは必ず1語空けて書き出してください。
Listening Part 1
・目標正答数:8問
・難易度:易
・問題形式:30秒〜1分のリスニング
Listening Part1は2~3人が会話した後、問題文が読まれ、4択の中から解答を選択するという形式です。
問題は10問あります。
Listeningの長さはNo1〜No8が約30秒、No9/No10が約1分です。
Listening Part1は、英検1級1次試験に合格する上では絶対に落とせないPartの1つです。
難易度も低く、全問正解を狙いたいところです。
しかし、No9/No10のListeningの2問は少し長く、答えが言われている箇所を聞き漏らしたりする可能性があります。
その為、目標点は8/10(80%)です。
過去問での問題演習で十分に対応できます。
また、TOEICのPart3が問題形式としては類似しています。過去問での対策では不十分と感じたら、TOEIC Part3も併せて学習しましょう。
またこのListening Part1ですが、過去に出題された問題と全く同じ、もしくはほとんど同じものが本番で出題されることがあります。
私が英検1級1次試験を受験した際、10問中3つくらい過去問と同じ様な問題が出題された時がありました。
その為、過去問での演習は非常に効果的です。
Listening Part 2
・目標正答数:6問
・難易度:難
・問題形式:約2分のリスニング
Listening Part2は約2分のリスニングパッセージの後、問題2問に回答する形式のリスニング問題です。
リスニングパッセージは5個、問題は各パッセージに2個の為、問題数は合計10問です。
このListening Part 2の難易度は非常に高い為、失点を最小限にとどめなければいけません。
①リスニングが2分と長い
②2分のリスニング後に2問の質問をされる。
→事前に何を注意して聞けば良いか分からない。その為、長いリスニングの内容を記憶しなければいけない。
TOEICでも似た形式の問題がPart4で出題されます。しかし、TOEIC Part4のリスニングは約40秒程です。
英検1級Listening Part2のリスニングは、TOEIC Part4の2倍以上の長さです。
他の方に聞いても、このパートを苦手とされている方が多い様に思います。
目標得点としては、6/10(60%)です。とにかく失点を最小限に抑えましょう。
Listening Part 3
・目標正答数:4問
・難易度:普通
・問題形式:約1分のリスニング
リスニングパッセージが流れる前に10秒間、問題文を読む時間を与えられます。
その後に約1分のリスニングパッセージが流れ、問題用紙に記入してある4択の中から解答を選ぶという形式のリスニング問題です。
リスニングパッセージは5個、問題は1パッセージにつき1問の為、問題数は5問です。リスニングの長さは約1分です。
このPartは得点源になるPartです。リスニングの難易度もそこまで高くありません。
全問正解したいところですが、目標点は4/5(80%)としました。
Listening Part 4
・目標正答数:1問
・難易度:難
・問題形式:約3分のリスニング
補足:各Partの得点の伸びやすさ
英検1級1次試験には、勉強すれば伸びやすいPartと、伸びにくいPartがあります。
私の1回目の点数と、合格した6回目の点数を比較してみます。
Part | 1回目の受験 (不合格) |
6回目の受験 (合格) |
増減 |
Reading Part 1 | 16 | 20 | +4 |
Reading Part 2 | 5 | 5 | 0 |
Reading Part 3 | 5 | 7 | +2 |
Writing Part | 18 | 26 | +8 |
Listening Part 1 | 5 | 9 | +4 |
Listening Part 2 | 6 | 7 | +1 |
Listening Part 3 | 4 | 3 | -1 |
Listening Part 4 | 0 | 1 | +1 |
Total | 59 | 78 | +19 |
まず、大きく伸びたのがWriting Partです。
ここの点数が低い場合、真っ先に対策を行いましょう。
その他、各項目で点数が伸びていますが、Reading Part 1(語彙問題)、Listening Part 1の比較的短めのリスニング問題なども大きく点数が伸びています。
英検1級1次試験が不合格であった場合は、まずは下記の難易度の低いPartの対策を行い、合格点である7割の点数に近づけましょう。
Reading Part 1(語彙)
Reading Part 2(長文穴埋め)
Writing Part
Listening Part 1
Listening Part 3
各Partの時間配分
各Partの時間配分の目安を紹介します。
Part | 時間配分 | 秒/1問 |
Reading Part 1 | 12.5分 | 30秒 |
Reading Part 2 1題目 |
6分 | 120秒 |
Reading Part 2 2題目 |
6分 | 120秒 |
Reading Part 3 1題目 |
10分 | 200秒 |
Reading Part 3 2題目 |
10分 | 200秒 |
Reading Part 3 3題目 |
15分 | 225秒 |
Writing Part | 30.5分 | – |
Listening Part | 35分〜36分 | – |
英検1級突破のための参考書
英検1級1次試験突破の為の参考書を紹介します。
①英検1級過去問
英検1級突破の為には、過去問での演習は絶対にマストです。
私は9年分を完璧にしましたが、6年分やり込めば十分です。
過去問は何度も何度も復習して、分からないところが無くなる様にしておきましょう。
私は旺文社の過去問を徹底的にやり込みました。
Amazon 「英検1級 過去6回 全問題集 (旺文社) 2022年度版」
②キクタン英検1級
英検1級はTOEICと比べ、非常にアカデミックな単語が出題されます。
その為、英検1級で出題されそうな単語を集めた参考書を1冊完璧にマスターしましょう。
私はキクタン英検1級を何周も行い、英単語力を強化しました。
Amazon 「改訂版 キクタン英検1級」
③レアジョブ英会話
私は英検1級1次試験に5回落ちましたが、6回目で合格しました。
その大きな要因として、レアジョブ英会話を始めたことによるところが大きかったです。
オンライン英会話で英語を話す練習をすることで、リスニング力が劇的に向上しました。
自分で英語を話せる様になると、リスニングもできる様になります。
※レアジョブ英会話では、下記リンクから無料体験レッスンを受講できます(PC/スマホ可)。
まとめ:効果的な対策を行って、英検1級1次試験に合格しよう!
本日は英検1級1次試験について解説しました。
英検1級1次試験は、受験者自体のレベルが非常に高いにも関わらず、合格率は約15%の非常に難しい試験です。
しかしここを突破できれば、英検1級合格はもう目前です。
本日紹介した対策法があなたのお役に立てば光栄です。
【参考記事】英検1級2次試験の流れ、対策については下記記事にまとめています↓
本日は以上です。
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